【仙台の学習塾ブログ】9月入学制度導入検討?メリット・デメリットについて解説します

9月入学、検討本格化 来秋導入想定、夏までに結論―政府

新型コロナウイルスの影響で、現在4月・5月と休校が続いていますが、
これを機に、9月から新学期を始めてはどうかというニュースですね。

9月入学制度が進められた場合、もちろん学校のカリキュラムが
大幅に変わることが予想されるため、塾のやり方も大きく変わってくると
思われます。

ただ、実際に施行されるとしても法改正は来年9月。
今年については、不透明なところが多いというのが正直なところ。
今回は、9月入学制度についてのメリット・デメリットについて
まとめたうえでの、私の見解を述べていきたいと思います。

9月入学で考えられる良い点

・休校が長引いても対処できる

現在、2ヶ月分の休校を取り戻す必要があり、すでに休校明けの6月に授業を
始めたとしても、夏休み冬休みの縮小はもちろん、土曜・日曜授業の
導入検討も挙げられています。どの程度必要かというと、例えば、
小学5・6年生、及び中学生は年間1015標準時数
(小学生は45分×1015、中学生は50分×1015)の授業が
定められていて、これらはオンライン授業ではなく、学校に来て授業を
受ける必要があります。

2か月分の授業を夏休み・冬休みだけで行うのでは間に合わないです。
仙台では夏休みはおよそ1ヶ月・冬休みは2週間ほどですが、
お盆や正月もはさむことから、このあたりに授業を入れてしまうことは
現実的ではありません。土曜・日曜のいずれかにも授業は入れることに
なるでしょう。

しかし、今回のような感染症の場合、1015標準時数に達しなくても
許されていることから、今後、授業のスピードアップや省略をする可能性が
高いです。そうなると、授業についていけない子から悲鳴が出ることに
なるでしょう。

このようなリスクに対処するため、9月入学制度は
休みを十分にとることができるので、メリットになります。
今後の感染拡大の事態にも対処できるということですね。

・学校のイベントを楽しめる

先の理由であげた通り、授業時間を確保するため、運動会や学習発表会など
学校のイベントが中止・縮小などということが出てきています。

高校生の中には、そういったことに対して強く反発し、
青春を謳歌したいという動きもあります。

これも休みを多くとることで、本来のイベントを行えるようになるわけですね。

・留学の推進を図ることができる

海外の入学時期はおおむね9月からであるため、日本もそれに合わせることで、
留学が進み、国際化につながるという意見もあります。

9月入学で考えられるリスク

・秋、冬にかけての感染リスク

新型コロナウイルスが今年夏までにある程度の収束すればよいのですが、
そうでなかったら、そもそも9月に始める理由が一つなくなります。

また、コロナウイルスの生存日数からいっても、秋や冬の方が
気温・湿度ともに、感染しやすい季節です。元の状態に戻るには、
完全に終息しないかぎりは厳しく、何年もかかるのではないでしょうか。

オンライン授業がすべての学校に導入できればまた違うのかもしれませんが。

・私立学校の経営に響く問題

進行が半年遅くなる措置をするわけですから、その分の収入が
なくなることになります。ただでさえ少子化で経営難の学校もあるので、
そのあたりの問題を解決しなければなりません。

・推薦制度はどうなる?

例えば、スポーツ推薦入学を行っている学校は、夏の大会実績をもって、
その入学条件とする学校も多いです。半年ずらすということは、
スポーツ大会も半年ずらす必要が出てきます。

・同じ学年じゃなくなる?

今までの学年の区切りである4月を変えるわけですから、
学年が変わってしまう子供も出てきます。これにも対応しなくてはいけません。

学習塾としてどうすべきか

基本的には、9月入学制度に私は反対です。それほどメリットを感じないのが
大きな理由です。特に、小中学校のような公教育の場ですと、運動会の
ようなイベントはより参加させることが難しくなってくるでしょう。
「感染する可能性があるから休みます、参加しません」と言えば、
手の出しようがありません。

現実的な解決方法とすれば、やはり授業のスピードアップでしょうか。
3割増しくらいの早さでしたら、夏休みを削減することなく、通常の日程で
終わらせることもできるでしょう。となると、ついていけないお子さんも
出てくるデメリットはあります。

また、休校中は大量の課題を出している学校がほとんどですが、
課題を出した=理解したということでないので(そもそもやらない子も
いるので)そのあたりも考える必要があります。

うちの塾ですと、このような状態でも9割程度の子が通常通り、対面授業を
受け入れてもらっています。(5月10日現在)以上のことから、
学力という面においては、今後、格差はより大きく広がっていくのでは
ないかと思われます。仮に9月入学制度が実施されれば、空間の半年間で
何をすべきかが非常に重要になってくるのではないでしょうか。


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ABOUTこの記事をかいた人

ふじわら先生

盛岡一高、東北大。中学受験の塾「標準仙台校」に入社。2009年から独立し仙台藤原塾を設立。東大合格生から不登校児まで数千人以上の様々な生徒を指導。ボードゲーム「悲しき熱帯魚」「漁村においでよ!」「俺の街」「ぶたぶたこぶた」作者。ボードゲームはドイツのエッセンシュピール’16にも出展。独自の楽しくアタマが良くなる知育パズル本も好評発売中。