【仙台の学習塾ブログ】親子げんかと男女の違い

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塾の仕事をやっていると、いろいろな話を塾生から聞きますが、
親子でけんかした話もよく聞く話の一つです。小学生高学年から中学生にかけて
反抗期もありますから、よく聞くことになるのでしょうか。

私も中学生の頃はよく叱られた覚えがあります。
今回はそのとき、考えていたことや今、振り返ってみての話をまとめてみました。
ご家庭の人間関係の助けになれば幸いと思います。

男女は「同じ」ではない

私たちは男女は平等であると教えられますが、それは能力が同じと
いうことではありません。得手不得手がはっきりと存在します。

自分の反抗期は小学校6年生あたりでしょうか。
母親と話がかみ合わない状態になってくるんですよね。
勉強をし、コミュニケーション能力が上がってくるにつけ、
中学生になった私は、「話の聞けない母親」だと思っていました。
同じ家庭で暮らしている以上、家事から生活態度まで、
多くの分野に干渉するのが家族です。言葉で問題解決を図れない以上、
分かりあうことは不可能だとも思っていました。

けれども、もちろん母親は意図的に話を聞いていないわけでもなく、
理屈が複雑になるにつれて理解が追い付かなくなってくるんですよね。
そしてそのたびに屁理屈を言うなと、理不尽に怒られたものです。

どう例えましょうか、カードゲームやボードゲームで特殊なルールや能力が
複雑に絡み合ったものを理解したり、契約書に書いてあるような微妙な
ニュアンスの違いを説明するようなことは女性が苦手な傾向にあります。
うちの塾でも、複雑なルールのボードゲームは女の子がいる場合は
いっしょにやることはほとんどありません。もっとも、数学を理解することは
その延長線上にあることなのですが。

本題に戻しますと、中高生の男の子は自分の得意なことができる人間を
尊敬するし、逆に自分のできることができない人間を軽蔑してしまう傾向にあります。
そして、この時期に厳しくしつけることは逆効果なのですね。

逆に女性は、記憶力や精密さについて男の子より優れる傾向にあります。
学校の試験の点数に表れない分、内申点で有利になれるのは女性の方です。
ちゃんと課題をやる傾向が強いからです。

家庭の中では、母親目線でいくと自分の子供(特に男の子)の毎日の生活の
だらしなさ・・・整理整頓だったり、部屋の掃除だったり、ご飯の食べ方だったり、
他者に対する気の使い方だったりと、言いたくなることが山ほど出てくるわけです。
しかし、これもやりすぎて叱ることで、母親とかかわることそのものが、
「面倒くさい」と思うようになり、それは一生にかけてのわだかまりに
続いていくわけです。

大部分の子は、大人になるにつれ、自分にはできることが母親にはできないこともあるが、
母親にしかできないこともある。だから、家庭がうまくいったんだと
理解できるようになるでしょう。しかし、「男女は同じである」という勘違いは
このように変な方向に考えを向けてしまうことになります。
男女は違うから良いのです。

教育ビジネスに組み込まれた男女平等

お恥ずかしい話で、学習塾事業も教育ビジネスのひとつなのですが、
男女同じように扱い、女性もみんな大学に行かせるような社会の流れに
なっていますね。

ビジネスの視点から行くと、この流れは歓迎すべきことなのですが、
おそらく長くは続かないんですよ。少子化問題が大きすぎるからです。

人間の歴史の中で、戦争中でも人口増加になっている例があるくらいですから、
今、先進国全体で起こっている少子化はあり得ないくらい異常なことなんです。

大学に行かなければ、働き口がない、望んだ仕事に就くことができないというのが
教育ビジネスの負の側面かなとも思います。3分の2が大学生になる日本ですが、
やりたいことも見えず「とりあえず」で大学を選ぶ高校生は多いのです。
大学で学んだ専門分野を役立てている社会人はどれほどいるでしょうか。

つまり、男女平等という考えはあくまでも立場上のことであって、
得手不得手があることについてもっと教育を進めてほしいというのが
正直なところです。保健体育か、家庭科あたりでやってくれませんかねえ(;^_^A


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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仙台塾プロフ画像

盛岡一高、東北大。中学受験の塾「標準仙台校」に入社。2008年から独立し仙台藤原塾を設立。東大合格生から不登校児まで数千人以上の様々な生徒を指導。近隣学校での講演会あり。ボードゲーム「悲しき熱帯魚」「漁村においでよ!」「俺の街」「ぶたぶたこぶた」作者。ボードゲームはドイツのエッセンシュピール’16にも出展。独自の楽しくアタマが良くなる知育パズル本も好評発売中。