前回のお話のおさらいから
さて、いわゆるポテンシャル、学習能力とは、
① 情報を頭に入れる(情報収集力)
② その情報に対して重要かそうでないか重み付けをする(分析力)
③ 重み付けをした情報を総合し、一定の行動をする(判断力)
というお話でしたね。
まだ読んでない方がいれば、よろしければ前回の記事をお読みください。
今回は情報収集力のお話をしていきます。
まずは関心を持ってみること
勉強が苦手な子ほど、
「読んでいるようで読んでない」「聞いているようで聞いてない」
状態に陥りがちです。
例えば、算数の問題で解答を導く条件を読み飛ばしたり、
大事なことを聞いていたはずなのに忘れていたりします。
これは私たち大人も多くの場合やってしまいがちですが、
普段、意識していないで「なんとなく」行動に移すことが多いです。
例えば、毎日通勤前に飲む缶コーヒー。
そこにお金を払うのではなく、自分で作るなりいくらでも節約の方法は
あります。
もちろん、時間とのトレードオフなので今の例は正しいとは
言えないかもしれません。ですが、大事なことは検討してみることなんです。
「考えもしないで」なんとなくで選んで行動してしまう。
判断のための情報を取り入れようとすることは、すなわち日常の些細なことに
関心を持てるかどうかから始まります。
取り入れる情報の量と速さが大事
多くの方が知っているボードゲームの中に「将棋」があります。
お子さんがいるご家庭ならお分かりになると思いますが、
将棋の駒の動きをすべて頭の中に入れるだけでも、
お子さんにとっては難しいことです。
もし、これがオセロなら話は簡単になります。
駒の動きは同じですからね。将棋の場合、8種類の駒の動きと
取った駒が使えるようになる、相手の陣地に入ると成ることができる
などのルールも覚える必要があります。
したがって、小学生くらいですとルールが頭に入りきらないことから
将棋ができるお子さんは限られてきます。
将棋の強いお子さんが頭がいいイメージがあるのは、
最低限、こういった情報量を処理できる能力があるからです。
また、あまり学校教育では触れられることは少ないですが、
情報を取り入れる速さを持つことはより大事なことです。
例えば、速読というスキルがありますが、素早く情報を取り入れることで、
余裕のある時間を生み出すことができます。これがそっくりそのまま、
勉強の効率に大きく関係します。
「面倒くさく」生きること
先述の通り、私たちの脳みそはなるべく楽をするようにしています。
同じことを繰り返していることは考えないように、「なんとなく」で行動を
決定しています。
一つ一つのことに対して、疑問に思い関心を持つことは良いことですが、
同時にそれは面倒くさく生きていることにもつながります。
いちいち人に聞いていたら、周りに面倒くさいやつと思われるかもしれません。
また、わざわざ面倒くさく考えていくには、その動機がないと
変わることはありません。大人になれば「自分が変わらないといけない」と
いう思い、自己啓発によって変わるかもしれませんが、それはごく一部の
人間だけなのかなと。
つまり、外部から考えていく必要があるよう、動機付けをしていくべきです。
私の塾は「ボードゲームで勝つため」という競争や協調によるものです。
情報を取り入れることで、初めて勝つための作戦を練ることも判断をすることも
できるわけですからね。
ですから、この答えはあくまでひとつの方法にしかすぎません。
お子さんによっては最適解が違うでしょうし、ボードゲームがないと変われない
わけでもありません。競争が苦手だったり、協調が苦手なお子さんもいます。
きっかけはまず周りの人間が行動していくことでしょうね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
仙台の学習塾である仙台藤原塾では、1回分の体験授業をやっています。
ぜひ、この機会にお子さんに考えさせる体験をさせてみてください。
電話 022-341-8088